いまさら「半落ち」批判^^;
キムラ晋介先生が「半落ち」批判をしていたらしい(肝心の文を読んでないので内容はわからんが。)
真似するわけではないが、文庫化された「半落ち」をいまさら読んで、「日本ってホントに大丈夫か?」って思った。ネットで探した限り、誰も指摘していないのでので書いておこう。
直木賞選考委員会で、林真理子が、「受刑者のドナー登録は認められていない」というバカなことにこだわり、「落ちに欠陥」の烙印を押したそうだ。(この人もたいがいヤバイな^^;)
しかし、そんなこと以前に、なんでこんな欠陥小説が、もてはやされるのか、まったくまったく、ほんとにまったく理解できない。
妻を絞め殺した梶聡一郎が、コートのポケットに残していた、歌舞伎町のポケットティッシュのくだり、
_____
「家宅捜索をした課員が持ち帰った物なんですが」
証拠品を収めるビニール袋の中に、派手な宣伝文句の刷り込まれたポケトティッシュが入っていた。「個室ビデオ」。まずはその大文字が目に飛び込む。小さな活字に目を凝らす。「東京」「新宿」「歌舞伎町」・・・・・・。
「どこにあった?」
「梶警部のコートのポケットです。自宅の洋服ダンスの中に掛けてありました」
「自宅?」
「自首してきた時は背広姿でしたから」
片道を覚悟していたからだ。自首すれば何年も家に帰ることはない。
「いつも着ていたコートなのか?」
「ガサに立ち会った教養課の人間が、毎日そのコートだったと言っています」
考えたくもないが、そうしないわけにはいかなかった。
梶は歌舞伎町の個室ビデオに行った。
客寄せのティッシュだ。街頭で手渡されたと考えたほうが自然だろうが、梶が歌舞伎町へ行ったのは確かなことに見える。_______
はあ?何でポケットティッシュを持ってたら、歌舞伎町に行ったことになるの?じゃあさあ、ポケットにもしちんすこうが入ってたら、沖縄に行ってたことになんのか?
話はここから、妻殺しから自首までの「空白の2日間」の推理に展開する。そこがまた不可思議なのだ。その後目撃証言から得られた、東京行きの新幹線ホームに立っていた、という証拠だけで、
「彼は妻を殺してから自首するまでの間に、歌舞伎町に行っていた」
という事実に置き換わる。もうムチャクチャ^^;
しかも、この読者放置の思い込みは、刑事はおろか、新聞記者、検察、裁判官、刑務官までもが一様に信じ込んでいる。というか、そうさせるとこでやっと、この話の縦糸を通すことができている。だから、全編を通して、苦し紛れのまま、エンディングを迎える。
読んだ人、ほんとにドキドキしましたか?
論理の破綻はまだあるよー。
つづく^^
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Tracked on April 27, 2006 at 03:25 PM

Comments
読んではいないので何とも言えませんが・・・。
と、前置きして・・・。
いやはや、サスペンス系のお話書く上でのストーリー構築を
順序違えた典型的筋道の付き方ですね。
某ゲームで人のこと言えないものを商業ベースに乗せた私が言える
義理ではないが、読み物媒体でそれやったら仕舞いですね。
それなら宮部みゆき氏著の「RPG」見たく、読むがわが最初から
推察可能なネタばれ的に話を進めていく(形に私は見えた)方が
よっぽど(突っ込みどころを)楽しめる気が・・・。
#まあ宮部氏はこの作品はわざとそれをやってる節があったけど
Posted by: 助サン | March 08, 2006 at 10:08 PM
>助サン
こめんとありがとうございます!
そうなんですよ。
助サンのように、「これはわかってる」「これはわかってない」「これは確定」「これは確定してない」というようなロジックがしっかりしていないと成り立たないお仕事と違って、この小説は作者の脳内で自己解決しているものを読者に押し付けているわけですよ。これって、小学生の独り言のようなもんですよね。
敬愛する藤沢周平さんが選考委員にまだいたら、強硬に批判していたと思います。早い話が「ズル」ですもん^^;
Posted by: ばーす | March 13, 2006 at 09:26 PM
内容聞いてると、まるで「デジタルノベル」のシナリオですね。
アレはプレイしている人間の頭に描く映像を保管する文章を
選択していくわけで・・・。
ある意味評価が出るわけですね。その手のものがゲームとかで
ものすごくあふれてますので・・・。とくにエロ方面で同じ欠陥品が
ものすごい高評価されてる笑う状態・・・。
ある意味、最近の若手物書きがそっち方面から出てる人が多いから
脳内ロジックのみの自己陶酔小説が多いんだろうなぁ・・・。
Posted by: 助サン | March 15, 2006 at 09:41 PM